ツイステ7章「深淵の支配者」で、ついにオーバーブロットしたマレウス・ドラコニア。
マレウスがオーバーブロットした大きなきっかけは、リリアとの別れです。
しかし、単純に「リリアがNRCを去ることになったから悲しくてオーバーブロットした」というだけでは、マレウスがあそこまで大きな行動に出た理由は説明しきれません。
この記事では、マレウスがオーバーブロットした直接のきっかけから、リリアとの関係、夢の世界を作った理由まで考察していきたいと思います!
マレウスがオーバーブロットしたのはなぜ?

マレウスがオーバーブロットした直接のきっかけは、リリアがNRCを去ることになったことです。
ただし、本当の原因を考えると、それ以前からマレウスの中にあった「別れへの恐怖」や「孤独」が大きく関係していたと考えられます。
直接のきっかけはリリアとの別れ
7章では、リリアの魔力が衰え、NRCを自主退学して遠くへ旅立とうとしていることが明らかになります。
突然告げられたリリアとの別れを、マレウスは簡単には受け入れることができませんでした。
リリアはマレウスにとって、単なるディアソムニア寮の仲間ではありません。
昔からマレウスを知り、長い時間をともに過ごしてきた非常に特別な存在。
そんなリリアが自分のそばからいなくなる。
この出来事が、マレウスの中にあった不安や孤独を一気に表面化させるきっかけになったのでしょう。
大切な人を失うことへの恐怖が深く関係していた
マレウスが恐れていたのは、目の前のリリアとの別れだけではありません。
今回リリアと別れたとしても、それで終わりではないからだったのでしょう。
これから先も大切な人と出会えば、いつか別れが訪れるかもしれない。
どれだけ強大な魔力を持っていても、時間の流れや別れそのものを簡単になくすことはできません。
だからこそ、リリアの旅立ちはマレウスにとって、「大切な人はいずれ自分のもとからいなくなる」という現実を突きつける出来事だったのではないでしょうか。
その奥には、もっと長い時間をかけて積み重なっていた孤独と、喪失への恐怖があったと考えると、マレウスの行動が見えやすくなります。
なぜリリアとの別れがマレウスをそこまで追い詰めた?

マレウスとリリアの関係は、一般的な先輩・後輩や寮生同士の関係とはかなり違っています。
リリアは単なる寮生仲間ではない
リリアはマレウスが生まれる以前から、ドラコニア家と深く関わってきた人物です。
7章で描かれた過去を見ると、マレウスがまだ卵だった時代からリリアとの縁は続いています。
長い年月を通して自分を知り、支えてきた、家族に近い存在といえるでしょう。
だからこそ、リリアがNRCを離れるという出来事は、マレウスにとって非常に大きな意味を持っていました。
「永遠はない」と気づかせられた
それまで近くにいることが当たり前だったリリア。
しかし、そのリリアさえも、ずっと同じ場所にいるわけではありません。
大切な存在がいつまでも自分のそばにいてくれるとは限らない。マレウスにとってリリアとの別れは、その現実をはっきりと意識する出来事になったのだと思います。
これから誰かを大切に思うほど、いつか失う可能性も生まれる。
マレウスが恐れていたのは、そうした終わりのない別れの繰り返しだったのではないでしょうか。
恐れていたのはリリアとの別れだけではない
マレウスというキャラクターを考えるうえで、「孤独」は重要なポイントです。
マレウスは世界でも屈指の魔法力を持つほど強大な存在。
しかし、その強さや立場ゆえに、周囲から気軽に接してもらえる人物ではありませんでした。
強大な力を持つ一方で孤独を抱えていた

マレウスはNRCでも一目置かれており、その存在感から他の生徒たちに距離を置かれています。
本人は他者と関わることを嫌っているわけではありません。
むしろ監督生との交流などを見ると、誰かと話したり、新しいものを知ったりすることを楽しんでいる様子がありますよね。
だからこそ、人とのつながりを持てないことだけでなく、せっかくできたつながりを失うことも、マレウスにとって大きな恐怖になっていったのではないでしょうか。
孤独だったからこそ、大切な人ができた。そして大切だからこそ、失うのが怖い。この流れが、7章のマレウスを考えるうえでとても重要です。
大切な存在を失う恐怖
マレウスほど強い魔法士なら、たいていの問題は魔法で解決できそうに見えます。
しかし、どれだけ強くても「別れ」は完全には防げません。
それを受け入れられない気持ちが膨らんだ結果、マレウスは現実そのものを変える方向へ進んでいってしまいます。
そこで登場するのが、7章の大きなテーマでもある「夢」です。
マレウスはなぜ「夢の世界」を作った?

マレウスのオーバーブロットを考えるとき、なぜみんなを眠らせたの?という疑問も出てきます。
それでもマレウスが多くの人を夢の世界へ取り込んだのは、彼が解決しようとしていた問題が「リリアを引き止めること」だけではなかったからだと考えられます。
現実では別れを止められない
時間が進めば環境は変わり、人との関係も変化し、どれだけ幸せな時間でも、まったく同じ状態のまま永遠に続けることはできません。
しかしマレウスが欲しかったのは、大切な人がいなくならず、悲しいことも起こらない世界でした。
そこでマレウスが選んだのが「夢」だったと考えると、彼の行動には一つの筋が通ります。
マレウスにとって夢の世界は、単なる現実逃避ではなく、「どうすれば大切な人たちを失わずに済むのか?」という問題に対する、彼なりの答えだったのではないでしょうか。
マレウスはみんなを苦しめようとしていたの?
マレウスは悪意だけで人々を夢の中へ閉じ込めたわけではないと考えられます。
むしろ本人の中では、「皆が悲しい現実よりも、幸せな夢の中にいた方がいい」という考えがあったのでしょう。
ここがマレウスのオーバーブロットの怖くも切ないところです。
本人は周囲を不幸にしたいわけではなく、むしろ幸せにしたい。
しかし、その「幸せ」をマレウス自身が決め、相手の意思を無視して夢の中に留めてしまえば、それは幸せを与えることではなく支配になってしまいます。
現実にはつらい出来事もあり、別れもあります。
それでも自分で現実を生きるのか、幸せな夢の中に留まるのか。
その選択まで奪ってしまったことが、マレウスの行動の大きな問題だったのでしょう。
「誰も失いたくない」「悲しい別れのない世界にしたい」という願い自体は理解できるものです。
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オーバーブロットするまでに何が起きた?
オーバーブロットは、単純に「悲しすぎたから突然起きる」というものではありません。
魔法を使えばブロットが生じ、蓄積しすぎることで魔法士に危険が及びます。
そこへ強い負の感情などが重なり、限界を超えた先にオーバーブロットがあります。
マレウスの場合も、
- リリアとの別れによって感情が大きく揺れた
- 大切な存在を失うことへの恐怖が膨らんだ
- 強力な魔法を広い範囲に使用した
といった出来事が重なっていきました。
そのため、「リリアの退学を聞いて悲しみでオーバーブロットした」というより、もともと抱えていた孤独や別れへの恐怖が大きく膨らむなか、強力な魔法を使用し、オーバーブロットへ至ったと整理するとわかりやすいのかもしれません。
オーバーブロットそのものの仕組みや、ほかのキャラクターがオーバーブロットした理由については、別記事で詳しく解説しています。
まとめ
マレウスがオーバーブロットした直接のきっかけは、リリアがNRCを去ることになったことでした。
しかし、本当の原因を考えると、それだけではありません。
マレウスの中には、
- 大切な存在を失いたくない
- 別れを受け入れたくない
- 自分だけが取り残されるのが怖い
- 悲しい別れのない世界にしたい
という思いが重なっていたと考えられます。
リリアとの別れは、あくまで最後の引き金。
その根底には、大切な人を失うことへの恐怖と、長い時間を生きるマレウスが抱えてきた孤独が深く関係していたのでしょう。
強大な力を持ちながら、どうしても受け入れられなかったものが「別れ」だったと考えると、7章でのマレウスの行動がまた違って見えてきますよね。

7章の夢はそれぞれ興味深いものがありますので、未読の方はぜひ。



