ツイステ7章「深淵の支配者」では、マレウスの魔法によって多くのキャラクターが夢の世界へ囚われてしまいます。
しかし、そこで見ていた夢は全員同じような「幸せな未来」ではありません。
亡くした大切な人が生きている世界、現実とは立場が逆転した世界、憧れていた自分になった世界、好きなことをひたすら楽しむ世界など、夢の内容はキャラクターによって大きく異なります。
「カリムはどんな夢を見ていた?」「リドルの夢は結局どうなったんだっけ?」と、長い7章を読み進めるうちに分からなくなった人も多いのではないでしょうか。
この記事では、ツイステ7章で具体的に描かれた主要キャラクターの夢を一覧にして、夢を巡った順番に紹介していきます。

『7章長すぎて挫折した…、推しだけ見た』という方も多いと思いますが、
それぞれのキャラの本音・過去・価値観がめちゃくちゃ出てて面白いですし、そのキャラへの見方が変わるきっかけになるかもしれません!
シルバーやオルト、マレウス、監督生など、一般的な「幸福な夢」とは少し違う立場だったキャラクターについても後半で整理しています。
目次使用推奨です。
ツイステ7章の夢一覧|全キャラの内容を一気に確認

まずは、7章で描かれたみんなの夢を簡単に一覧で確認してみましょう。
| キャラ | どんな夢? | 補足 |
|---|---|---|
| セベク | リリアやマレウスたちと大切な日々が続く世界 | 現実で失いかけていたものが残っている |
| リリア | 右大将だった時代から過去をたどる夢 | 過去の記憶をもとに構成された特殊な夢 |
| イデア | 弟オルトを事故で失わなかった世界 | より深い夢あり |
| エペル | 大きく逞しい身体になった自分 | 理想としていた体格 |
| ルーク | ヴィルと親しくならずサバナクローに残った世界 | 現実とは別の進路 |
| ヴィル | 自分が頂点に立ち、ネージュが付き人になった世界 | より深い夢あり |
| カリム | ジャミルと対等な親友として過ごす世界 | 現実とは違う2人の関係 |
| ジャミル | バイパー家がアジーム家より上に立つ世界 | より深い夢あり |
| フロイド | やりたいことを次々楽しめる世界 | 何をしてもうまくいく |
| ジェイド | 山登りを極め、海底火山まで攻略する世界 | 趣味をとことん満喫 |
| アズール | 水中競技のスター選手として活躍する世界 | より深い夢あり |
| ジャック | 正々堂々マジフトに打ち込む理想のサバナクロー | 現実の2章とは違う |
| ラギー | 故郷のみんなが食事や教育に困らない世界 | 自分だけが裕福な夢ではない |
| レオナ | 自ら国を動かし、大規模な資源開発まで行う世界 | より深い夢あり |
| デュース | 不良漫画のような世界 | 「大釜のデュース」として活躍 |
| ケイト | 自分がハーツラビュル寮長になった世界 | 現実とは役割が違う |
| エース | 仲間と進級祝いのバカンスを楽しむ世界 | 現在の延長線上に近い夢 |
| トレイ | 好きなだけお菓子を作れる世界 | チェーニャが寮長 |
| リドル | 優しい母親のもとで自由に暮らす世界 | より深い夢あり |
| シルバー | 他人の夢を渡って仲間を起こす側 | 特殊 |
| オルト | 夢世界を攻略する側 | 特殊 |
| 監督生 | ミッキーと夢の中でつながる | 特殊 |
| グリム | ツナ缶を好きなだけ食べる夢らしき描写 | 詳細な夢世界は描かれない |
| マレウス | 夢世界そのものを作り出した側 | 特殊 |
こうして並べてみると、同じ「幸せな夢」でもかなり内容が違いますよね。
イデアはオルトが生きている世界、エペルは大きく逞しい身体、ジャックは正々堂々とマジフトへ取り組むサバナクロー、ラギーは故郷のみんなが食事や教育に困らない世界を見ていました。
一方、フロイドやジェイドのように、大きな過去をやり直すのではなく「今やりたいこと」「好きなこと」を思う存分楽しんでいるキャラクターもいます。
ここからは、夢を巡った流れに沿ってそれぞれ詳しく見ていきましょう。

目次の使用推奨です!
ツイステ7章の夢世界とは?仕組みを簡単におさらい

マレウスの魔法でみんなが夢の世界へ
7章では、リリアとの別れを受け入れられないマレウスがオーバーブロットし、周囲の人々を眠りにつかせます。
マレウスが作り出した夢世界では、眠った人々がそれぞれ幸福な夢を見る状態に。
ただし、実際に描かれた夢を見ると、単純に楽しい出来事だけが続く世界ではありませんでした。
本人が過去に失ったものが残っていたり、現実では選ばなかった人生を歩んでいたり、心のどこかにあった願望が極端な形で実現していたり。
そのため、7章の夢を理解するときは「幸せな夢=一番欲しいものがそのまま出てくる」と考えすぎない方がわかりやすいと思います。
シルバーの「夢渡り」で他人の夢へ移動する
夢世界を攻略するうえで重要になるのが、シルバーのユニーク魔法「同じ夢を見よう(ミート・イン・ア・ドリーム)」です。
シルバーは夢の中にいることを自覚した状態で、自分と縁のある人物の夢へ渡ることができます。
リリアの夢を経た後は、オルトやイデアの力も借りながら、エペル・ルーク・ヴィル、カリム・ジャミル、オクタヴィネル、サバナクロー、ハーツラビュルと次々に仲間の夢を巡っていきました。
夢から目覚めた人物が次の夢の攻略に加わるため、後半になるほど仲間が増えていくのも7章の特徴です。
ディアソムニア編|セベクとリリアの夢

セベクの夢|大切な人たちとの日々が続く世界
セベクの夢では、リリアの魔力が衰えず、マレウスたちとの学園生活も続いていく世界が描かれました。
現実ではリリアの魔力が弱まり、ナイトレイブンカレッジを去ろうとしていました。
それに対してセベクの夢では、リリアが弱って別れなければならない状況そのものが遠ざけられています。
マレウス、リリア、シルバーたちとの関係も続いており、セベクにとって大切な日常が失われていません。
セベクというとマレウスへの強烈な忠誠心が目立つ人物です。しかしこの夢を見ると、彼にとって大切なのはマレウスだけではなく、リリアやシルバーを含めたディアソムニアでの日々そのものでもあったことが伝わってきました。

特に、現実では避けられなかったリリアとの別れが消えているのは印象的です。
セベクの夢は「今ある大切な日常が、このままずっと続いてほしい」という願いをを形にした世界だったと考えられます。
リリアの夢|右大将時代の過去をたどる世界
リリアの夢で描かれた過去
シルバーたちがリリアの夢で目にしたのは、現在から約400年前、リリアが「右大将」として戦っていた時代です。
妖精族と人間が争っていた時代を進みながら、若き日のリリア、マレウスの母マレノア、バウル、夜明けの騎士など、7章の重要人物と過去が次々と明らかになります。
夢の中では、リリアが経験した戦争やマレノアとの関係、マレウスの誕生につながる出来事なども描かれました。
現在の「軽いノリの高校生リリア」からは想像できないほど、壮絶な人生を歩んできたことが分かるパートでもあります。
リリアの夢が他キャラと少し違う理由
エペルのような「理想の自分」や、フロイドのような「好きなことを楽しむ世界」と違い、リリアの夢は長い人生で積み重ねてきた過去の記憶をもとに構成された夢という性質が強くなっています。
そこには楽しい思い出だけがあるわけではありません。戦争、別れ、大切な人物を失った出来事など、リリアにとってつらかったはずの過去も含まれています。
そのため、リリアの夢を単純な「理想世界」と考えるのは少し違います。過去の記憶をたどりながら、リリアにとって大切だった人や時間をもう一度巡る夢として見ると分かりやすいでしょう。
イグニハイド寮|イデアの夢

イデアの夢|弟オルトを失わなかった世界
最初に描かれたイデアの幸せな夢
現実のイデアは、幼い頃の事故によって弟オルトを失っています。
しかし夢の中では、その事故が起こらず、生身のオルトが成長している世界になっていました。
オルトは成長し、ナイトレイブンカレッジではなくロイヤルソードアカデミーへ進学しています。
そして、現実に存在するヒューマノイドのオルトは必要ありません。
つまり、イデアの人生を大きく変えた「あの日の事故」そのものがなかった世界です。
失った弟と一緒に成長できた世界。イデアにとって幸福な夢であることは想像しやすいでしょう。
それでもイデアが最終的に現実へ戻ることを選ぶ展開は、6章までに彼がオルトとの過去とどう向き合ってきたのかを考えるうえでも重要です。
さらに深い夢とイデア自身の「闇」
イデアが現実へ戻ろうとすると、夢はさらに過去の出来事と強く結びついた世界へ進みます。
そこでイデアは6章の出来事や、自分自身の「闇」と向き合うことになります。
この流れはイデアだけではありません。
1〜6章でオーバーブロットしたリドル、レオナ、アズール、ジャミル、ヴィル、イデアには、幸福な夢とは別に、過去のオーバーブロット事件と結びついた「さらに深い夢」が描かれています。
ポムフィオーレ寮の夢

イデアを目覚めさせた後、本格的な「仲間を夢から起こす旅」が始まります。
最初に向かったのが、エペル・ルーク・ヴィルの夢です。
エペルの夢|大きく逞しい身体になった自分
エペルの夢はかなり分かりやすい内容でした。
夢の中のエペルは、本人が以前から憧れていた大きく逞しい身体になっています。
現実のエペルは、小柄で可愛らしい容姿を持っています。周囲からはその美しさを褒められますが、本人は「もっと男らしく、強そうに見られたい」という思いを抱いてきました。
夢の世界では、その理想がそのまま形になっています。
ただし、これを「エペルは今の自分が嫌い」とだけ考えるのは少し違うと思っています。
5章以降のエペルは、ヴィルとの関係を通して、自分の美しさや特徴も武器にできることを学びました。
それでも、昔から抱いてきた「大きく逞しくなりたい」という憧れが夢に現れたところが興味深い部分です。
ルークの夢|ヴィルとは違う道を歩んだ世界
ルークの夢では、ヴィルと親しくなるきっかけがなく、サバナクロー寮に所属したままの世界が描かれました。
現実のルークはもともとサバナクロー寮に所属していました。しかしヴィルとの出会いを経て、ポムフィオーレへ転寮しています。
夢では、その人生の分岐点が起こっていません。
つまり、「ヴィルと深く関わらなかったルーク」が歩んだかもしれない別の学生生活です。
ただし、「ヴィルと出会わない方がルークは幸せだった」と結論づけることはできません。
夢が本人の本音をそのまま映すとは限らないからです。

むしろ、現実では選ばなかった「もしも」の人生が夢として形になった例のひとつと見ると分かりやすいですね。
ヴィルの夢|自分が頂点に立つ世界
最初に描かれたヴィルの夢
ヴィルの夢では、彼が世界中から高く評価され、ネージュより上の存在として頂点に立っている世界が描かれました。
現実では最大のライバルともいえるネージュは、夢の中ではヴィルの付き人のような立場です。
ヴィル自身も主役として華々しく活躍していました。
現実のヴィルは、努力やプロ意識を非常に重視します。
そのため、夢の世界は「ヴィルが現実でもそのまま望んでいる未来」というより、現実では自分の美学や理性によって選ばないような欲望まで形になった世界と見る方が自然かもしれません。
さらに深い夢とヴィル自身の「闇」
さらに深い夢では、5章でヴィルが実行しようとした計画が成功した世界へ移ります。
ネージュへ毒を飲ませることに成功し、NRCのチームがVDCで頂点に立った世界です。
現実では失敗し、その後ヴィル自身もオーバーブロットしました。
夢では、「もしあの計画が成功していたら」というIFが続いています。
しかし、それは現実のヴィルが最終的に受け入れた道とは違います。
ヴィルは再び過去の自分や自身の闇と向き合い、現実へ戻る道を選びます。
スカラビア寮の夢

カリムの夢|ジャミルと親友として過ごす世界
カリムの夢で一行が到着したのは、熱砂の国にある魔法士養成学校「カスルサルタナートアカデミー」。
この世界では、カリムとジャミルが主人と従者ではなく、対等な友人のように過ごしています。
ジャミルの雰囲気も現実とはかなり違い、カリムへ明るく気さくに接します。
現実の2人の間には、幼い頃から続いてきたアジーム家とバイパー家の主従関係があります。
カリム自身はジャミルを友達だと思っていました。しかしジャミル側からすれば、カリムの世話は友人だからしていたことだけではなく、従者として課せられた役割でもあります。

夢では、そんな2人の間にある大きな壁が確実に薄くなっています。
だからといって、「カリムの一番の願いはジャミルと親友になること」とまで断定することはできません。
ただ、4章を経験したカリムの夢で「立場に縛られずジャミルと笑って過ごせる世界」が描かれたことは非常に印象的です。
ジャミルの夢|バイパー家とアジーム家の立場が逆転した世界
最初に描かれたジャミルの夢
続くジャミルの夢は、カリムの夢とはかなり方向性が違います。
夢の中では、バイパー家が大きな権力と財産を持ち、アジーム家より上の立場になっています。
バイパー家は豪華な御殿を持ち、ジャミルは多くの人々から敬われる存在です。
そしてカリムは、今度はジャミルに仕える側になっています。
現実では、生まれたときからカリムより前に出ないよう求められてきたジャミル。夢では、その上下関係が完全に反転しました。
単に「自由になった世界」ではありません。
今まで自分より上にいた相手よりも、自分が上の立場にいる世界になっているところがカリムの夢との大きな違いです。
さらに深い夢とジャミル自身の「闇」
より深い夢では、4章でジャミルが実行した計画が成功しています。
アズールたちの介入を受けず、カリムをナイトレイブンカレッジから追い出すことに成功した世界です。
現実では計画が破綻し、ジャミル自身がオーバーブロットしました。
夢ではその転換点が起こらず、ジャミルが望んだ方向へ物事が進んでいます。
しかし最終的には、自分の過去や闇、そしてカリムとの関係にもう一度向き合うことになります。
オクタヴィネル寮の夢

フロイドの夢|やりたいことを好きなだけ楽しむ世界
フロイドの夢は、ほかのキャラクターと少し毛色が違います。
過去の大事件をやり直すのではなく、学校生活、旅行、買い物、料理など、そのとき興味を持ったことを次々楽しんでいる世界です。
しかも、何をしてもうまくいきます。モストロ・ラウンジの経営も順調で、失敗や大きなストレスはありません。
一見すると最高の夢ですがフロイド本人は、徐々にその世界へ退屈してしまいます。
何をしてもうまくいく。予想外のことも起きない。そんな状態は、気分屋で刺激を好むフロイドにとって、必ずしも幸福とは限りませんでした。

「失敗しない世界=楽しい世界ではない」というのがフロイドらしいところです。
ジェイドの夢|好きなことをとことん追求する世界
ジェイドもフロイドと同じく、自分の好きなことを極端なところまで追求しています。
ジェイドといえば山やキノコが好きですが、夢では地上の山々を制覇した末、海底火山にまで挑戦します。
さらにアズールやフロイドも巻き込んで攻略しようとします。
ジェイドの場合は「現実で失ったものを取り戻す夢」というより、まだ知らないものをもっと見たい。好きなことをさらに極めたい。という好奇心が延々と満たされる世界に近いでしょう。
ただし、夢の中に登場するアズールやフロイドは、現実の2人とはどこか違います。
そうした違和感も、ジェイドが夢から目覚めるきっかけになっていきました。
アズールの夢|水中競技のスター選手として活躍する世界
最初に描かれたアズールの夢
アズールの夢では、「コーラル・ラッシュ」と呼ばれる水中競技が盛んに行われており、アズールはスター選手として注目される存在になっています。
幼少期のアズールは、体型や運動能力をからかわれた過去を持っています。それとは反対に、夢の中では水中競技で高く評価される側です。
現実で抱えてきたコンプレックスとの対比が、かなり分かりやすく表れています。
ただし、「アズールは本当はスポーツ選手になりたい」という意味ではありません。
本人が過去に強く意識してきたものを、夢が現実とは逆の形で再構成した例と見る方が自然なのかもしれません。
さらに深い夢とアズール自身の「闇」
アズールが目覚めかけると、さらに深い夢へ引き込まれます。
そこでは3章の展開が変化しており、アズールの契約書がレオナによって砂にされなかった世界が続いています。
現実では契約書を失ったことがアズールのオーバーブロットにつながりました。
夢ではその計画が破綻せず、アズールの支配が続いています。
一行は再びアズールと向き合い、現実へ戻るきっかけを作っていきます。
サバナクロー寮の夢

ジャックの夢|正々堂々マジフトで戦える世界
ジャックの夢では、レオナを中心にサバナクロー寮全体がマジフト大会へ真剣に取り組んでいます。
現実の2章では、レオナたちはディアソムニアへ正面から勝つのではなく、ラギーのユニーク魔法を使った妨害工作を計画しました。
しかし夢のサバナクローは違い、スポーツマンシップを守り、努力し、真正面から大会の優勝を目指します。
ジャック自身が求めていたのは、単に「強いレオナ」だけではありません。
その圧倒的な実力を、正々堂々と発揮するレオナとサバナクロー。
そんな理想が夢の中では形になっています。
ラギーの夢|故郷のみんなが豊かに暮らせる世界
ラギーの夢は、7章の中でもかなり印象的です。
夢の中では、ラギーの故郷に暮らす人々がお腹いっぱい食事をとり、子どもたちも学校へ通える環境になっています。
現実のラギーは幼い頃から貧しい環境で育り、食べ物を無駄にすることを嫌います。
夢の中で豊かになっていたのは、自分一人だけではありません。
自分が生まれ育った場所そのものが、食事や教育に困らない環境へ変わっています。
普段のラギーはかなり現実的で、損得勘定にも敏感な人物です。
だからこそ、その夢で描かれた幸福が「自分だけの贅沢」ではなかったことはとても印象的です。
レオナの夢|自ら国を動かしている世界
最初に描かれたレオナの夢
レオナの夢は、「兄に代わって王になった世界」だけで片づけることはできない夢でした。
夢のレオナは、国の運営そのものへ積極的に関わり、大規模な資源開発なども進めています。
現実では第二王子という立場から政治に距離を置き、何事にも面倒そうな態度を見せるレオナ。
夢の中では、その高い知性や能力を国家規模で思いきり使っています。
「王冠を手に入れた」ことよりも、「自分の能力で国を動かしている」ことがポイントです。
レオナは本当に王という肩書きそのものが欲しいのか。それとも、自分の能力が正当に評価され、それを発揮できる場所を求めているのか。
この夢は、その問題を考えるうえでもかなり重要な材料になっています。
さらに深い夢とレオナ自身の「闇」
さらに深い夢では、2章でレオナたちが行った計画が成功した方向へ進みます。
マジフト大会でディアソムニアを出場できない状態へ追い込むための妨害工作。
現実ではその計画が崩れ、レオナはオーバーブロットしました。
夢では「もしあの計画が成功していたら」という世界が続いています。
そこでレオナも過去の自分や自身の闇と再び向き合うことになります。
ハーツラビュル寮の夢

ハーツラビュルは5人いるため、先に簡単に整理すると次のようになります。
| キャラ | 夢を一言で |
|---|---|
| デュース | 不良漫画のような世界 |
| ケイト | 自分が寮長になった世界 |
| エース | 仲間と進級祝いを楽しむ世界 |
| トレイ | 好きなだけお菓子を作れる世界 |
| リドル | 母親に縛られず自由に暮らす世界 |
夢を巡る順番は、デュース→ケイト→エース→トレイ→リドルです。
デュースの夢|不良漫画のような世界
「デュースなら、立派な優等生になった夢を見ているのでは?」と思った人もいるかもしれません。
しかし実際はかなり違いました。
デュースの夢は、不良や暴走族が支配するような、かなり治安の悪い世界です。
そして本人も「大釜のデュース」として名を知られる存在になっています。
NRCの生徒たちまで、不良漫画の勢力図のような形で再構成されていました。
ただし、この夢を見たからといって、「デュースは本当は不良へ戻りたい」と考えるのは違うのかもしれません。
夢の中には大量の本が並ぶ図書館もあります。しかし、それらの本には中身がほとんどありません。
デュース自身は、もっと勉強したい、知らないことを知りたいと思っています。
それなのに閉ざされた夢の中では、本当の意味で新しい知識を得ることができません。
何でも力で解決できる分かりやすい世界。それと、不器用でも努力しながら少しずつ成長している現実。今のデュースにとってどちらが大切なのかが見えてくる夢でもありますね。

ユニークな夢でしたが、デュースの願いがしっかり反映されていて見ごたえがありますよ!
ケイトの夢|自分がハーツラビュル寮長になった世界
ケイトの夢では、リドルではなくケイト自身がハーツラビュル寮長になっています。
普段のケイトは空気を読むのが得意で、人との衝突を避けながら周囲を盛り上げる人物です。
そのケイトが、夢の中では集団の中心となる「寮長」の立場にいます。かなり意外な夢です。
だからといって、「ケイトは本当はリドルから寮長の座を奪いたかった」と考える必要はありません。
むしろ、普段は相手に合わせて動くことが多いケイトが、自分を中心に世界が動く立場になっているという現実との反転に注目したいところです。
エースの夢|仲間たちと過ごす学園生活
エースの夢で一行が到着するのはビーチ。
夢の中では、エースたちの進級を祝うため、仲間たちとバカンスを楽しんでいます。
イデアのような「失った人を取り戻す」過去改変もありません。エペルのような「理想の身体」でもありません。
エースの幸福な夢は、どちらかというと、今一緒にいる仲間と、そのまま楽しく過ごしていたいという現在の延長線上にあります。
しかもエースは、途中で夢だと気づいても、すぐ現実へ戻ろうとはしません。
目覚めれば、圧倒的な力を持つマレウスと戦わなければならない。だったら危険な現実へ戻るより、幸せな夢に残った方がいいのではないか。そんな現実的な迷いを見せます。
最終的にエースを動かしたのは、かつて自分自身が口にした考えでした。
勝てると分かっている相手にしか挑まないのは格好悪い。自分自身の言葉を突きつけられ、エースは現実へ戻ることを選びます。
トレイの夢|好きなだけお菓子を作れる世界
トレイの夢では、ハーツラビュルそのものが現実とは違います。
まず、寮長はリドルではなくチェーニャです。
そしてトレイは巨大なキッチンと豊富な材料に囲まれ、好きなだけ料理や菓子作りを楽しんでいます。
食べる側にも歯止めがなく、夢の中のエースやデュースたちは驚くほど丸々とした姿になります。
現実のトレイは、副寮長としてリドルを支え、周囲の調整役に回ることが多い人物です。
それに対して夢では、その責任からも離れています。
誰かを支えるためではなく、自分が好きだからお菓子を作る。それを際限なく続けられる世界です。
リドルの夢|母親に縛られず自由に生きる世界
最初に描かれたリドルの夢
夢のリドルは、現実のリドルとはまるで違います。
学校へ通わず、細かいルールにも縛られず、自由気ままに暮らしています。
そして何より大きな違いが母親です。
現実では食事、勉強、交友関係まで厳しく管理していた母親が、夢では穏やかで優しい人物になっています。
1章で明らかになったリドルの幼少期を考えると、かなり胸に刺さる世界です。
勉強しなければならない。決められたものを食べなければならない。母親が許した相手としか遊べない。そんな生活とは正反対でした。
夢のリドルは、ずっと許されなかった「自由」を当たり前のものとして生きています。
さらに深い夢とリドル自身の「闇」
しかし、リドルが夢への違和感を覚え始めると、さらに深い夢へ進みます。
そこにあったのは、1章でトレイたちがリドルを止められず、暴君のまま進み続けたハーツラビュルです。
現実では、エースたちの反発やトレイのユニーク魔法によってリドルは止められました。そしてオーバーブロット後、自分自身の行動や母親との過去と向き合います。
しかし夢では、その転換点が起こりません。リドルは絶対的な寮長として支配を続けています。
最終的にリドルは、そんな過去と自分自身の闇へ向き合い、現実へ戻る道を選びます。
ここで長く続いてきた「生徒たちの夢巡り」は、ひとつの大きな区切りを迎えました。
シルバー・オルト・マレウス・監督生たちの夢は?

ここまで紹介したキャラクター以外にも、7章には重要人物がいます。
ただしシルバーやオルトたちは、エペルやカリムのように「本人の幸福な夢を訪ねて起こす」形式ではありません。
そのため、特殊な立場として分けて整理します。
シルバー|「夢渡り」でみんなを起こす側へ
シルバーは7章で、夢世界を攻略する中心人物になります。
ユニーク魔法「同じ夢を見よう」によって、縁のある人物の夢へ渡り、セベクやリリアをはじめ、多くの仲間と夢を巡りました。
そのため、「シルバーはどんな幸福な夢を見ていた?」という意味では、ほかのNRC生と同じ形式の夢攻略は描かれていません。
「シルバーは夢を見ていなかった」と断定するより、自分が夢の中にいることを認識し、他人の夢へ渡る側になった人物として整理する方が分かりやすいのかもしれません。
オルト|夢世界を攻略する側になった特殊な存在
オルトも特殊な立場です。
イデアの幸福な夢には「生身のオルト」が登場します。
しかし現実のヒューマノイドであるオルト本人は、ほかの生徒と同じように幸福な夢の中から起こされる人物ではありません。
S.T.Y.X.と協力し、マレウスの魔法や夢世界へ対抗、さらに兄イデアを目覚めさせ、夢から仲間を救い出す作戦の中心人物のひとりになります。
つまりオルトは、夢に囚われる側というより、夢世界を攻略する側のキーパーソンです。
監督生|ミッキーと夢の中でつながる特殊なケース
監督生とグリムも、通常のNRC生とは少し違います。
7章では、監督生とグリムがミッキーと夢の中でつながる特殊な状態が描かれました。
そのため、「監督生が一番幸せだと感じる夢は何?」という答えが、ほかの生徒と同じ形で具体的に描かれたわけではありません。
監督生とミッキーの夢を通したつながりは、監督生の正体や元の世界との関係を考えるうえでもかなり重要な部分です。
ただし、その理由まで掘り下げると7章全体の考察へ広がるため、この記事では「夢一覧」に必要な範囲だけに留めます。
グリム|どんな夢を見ていた?

グリムについては、ツナ缶を好きなだけ食べている夢らしき描写があります。
グリムらしいといえば、かなりグリムらしい夢です。
ただし、エペルやレオナのように独立した詳細な夢世界を一行が訪れる形式ではありません。
そのため、「グリムの夢=ツナ缶食べ放題」と大まかには整理できますが、ほかのキャラクターほど詳しい内容が描かれているわけではありません。
マレウス|夢世界を作り出した側の特殊な存在
マレウスは、夢に囚われている一般のキャラクターとは立場そのものが違います。
7章で多くの人々を眠らせ、夢世界そのものを作り出した側です。
そのため、「マレウスは夢を見ていない」と単純に断定するのも適切ではありません。
マレウス自身も夢世界の中に存在していますが、ほかのキャラクターのように「自分の幸福な夢から起こされる人物」ではなく、夢世界の支配者として存在する特殊な立場です。
7章終盤ではイデアたちが夢世界の仕組みに干渉する展開もあるため、マレウスが最初から最後まで夢のすべてを自由に管理していた、とまで考えない方がよいでしょう。
7章のみんなの夢に共通する特徴

ここまで並べてみると、「幸せな夢」と一言で呼ばれていても、内容が驚くほど違うことが分かります。
最後に、全員の夢を横断して見えてくる特徴を3つ整理します。
①夢の内容が「本人の本当の願い」とは限らない
まず一番注意したいのは、夢=そのキャラが心の底で一番望んでいること、とは限らない点です。
- 現実では理性で抑えている空想
- 過去に考えた「もしも」
- 失いたくない現在
- 過去への後悔
- コンプレックス
- 好きなことへの欲求
そのため「夢を見れば、そのキャラの本当の本音が全部分かる」という見方は避けた方がよいでしょう。
②現実が違う形で現れることがある
一方で、夢と現実を比較すると「現実では得られなかったもの」が大きく変化しているキャラクターもいます。
イデア → オルトを失わなかった。
エペル → 憧れていた逞しい身体を得た。
カリム → ジャミルと主従関係に縛られない形で過ごせた。
ラギー → 故郷のみんなが貧困から解放された。
リドル → 優しい母親のもとで自由に暮らせた。
こうして比べると、7章の夢は単なる「楽しい幻」ではありません。
そのキャラクターが過去に何を失ったのか。何を我慢してきたのか。どんなものを大切にしているのか。
普段とは違う角度から、それぞれの人物を見せる役割も持っています。
③オバブロした6人は「より深い夢」で過去と向き合う

7章でもうひとつ特徴的なのが、1〜6章でオーバーブロットした6人です。
- リドル
- レオナ
- アズール
- ジャミル
- ヴィル
- イデア
この6人は、最初に描かれる幸福な夢だけでは終わりません。
本人にとって幸福な夢→過去のオーバーブロット事件が別の結末を迎えた世界→自分自身の「闇」との対峙
たとえば、ヴィルはネージュへの毒が成功する世界、ジャミルはカリム追放が成功する世界、アズールは契約書を守り切る世界、レオナは2章の妨害計画が成功する世界、リドルは1章で誰にも止められず支配が続く世界へ進みます。
「あのとき計画が成功していたら?」というIFが描かれているわけです。
ただし、これは作中で正式に「3層構造」などと呼ばれている設定ではありません。
それぞれの夢を整理すると、このような共通した流れが確認できるという理解に留めておくのがよいでしょう。
ツイステ7章の夢一覧まとめ
ツイステ7章では、マレウスによって眠らされたキャラクターたちが、それぞれまったく違う夢を見ていました。
単純に「一番欲しいものが手に入る世界」だけではありません。
過去の悲劇そのものがなくなっていたイデア。
大切な人との日常が続いていたセベク。
理想の身体を得たエペル。
故郷全体が豊かになったラギー。
自分の能力を国家運営に使っていたレオナ。
優しい母親のもとで自由に暮らしていたリドル。
キャラクターによって、「幸福」の形は驚くほど違います。
さらに、1〜6章でオーバーブロットした6人には、過去の事件と結びついたより深い夢も描かれました。
7章の夢は、そのキャラクターが何を大切にし、何に傷つき、どんな現実を生きてきたのかを改めて見るきっかけにもなっています。
そして、それぞれの夢を「なぜこの内容だったのか」まで掘り下げていくと、まだまだ考えられることはたくさんあります。
ルークは、なぜサバナクローに残る世界だったのか。
ケイトは、なぜ自分が寮長になる夢を見たのか。
7章の夢は一覧で振り返るだけでも面白いですが、一人ずつ見ていくと、さらにそのキャラクターらしさが見えてくる物語なのかもしれません。
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